家を購入する場合は、売却することを想定して買うべきと私は考えています。
売却時を考慮して家を購入したほうがいいと友人や知人に話すと、
「ずっとそこに住むから、資産性なんて難しく考えないで、気に入った物件を買う」と答える人がいます。
たしかに、ずっとそこに住むのであれば、大事なマイホームを他人に売る事もない訳だし、別におかしな考え方とは思いません。
でも、この先長い人生、思い通りに事が運ばないことは多々あるでしょう。
10年前、今の自分を想像できていましたか?
20年前、今の環境や人間関係を想定できていましたか?
すべて想定通りに進むものなんて、おそらくないでしょう。。。
将来を予測できるのはドラえもんやバックトゥザフューチャーの世界だけです。
転勤、子供の教育、親の介護、様々な事情で、その場所以外に住みたくなる、もしくはその場所に住み続けられない事情が出てくるのが人生です。
こういう際に、賃貸に出して借り手が見つかればいいですが、借り手がつかないこともあります。
売ろうと思ってもなかなか買い手がつかないこともあります。
そして本当に恐ろしいのは、上記のように引っ越さなければいけないけど、借り手や買い手が見つからないという問題が、実際に郊外の戸建や駅遠マンションなどですでに起こり始めているということです。
マイホームを購入となった場合に、大きく4パターンに分けられると思います。
- A:都心に、戸建てを建てる
- B:都心に、マンションを買う
- C:郊外に、戸建てを建てる
- D:郊外に、マンションを買う
当然好みの問題はあると思いますが、おそらくお金に余裕があり何も気にしなくてよい状態であれば、多くの方がAを選択するでしょう。
都心という好立地に庭付きの広々とした一軒家。都心ならではの利便性と、戸建てならではの広々とした快適性は、多くの方が憧れるのではないでしょうか?
ただ、そんな超お金持ちは、日本でほんの一握りでしょう。
購入時には莫大な土地代がかかり、毎年の大きな固定資産税も発生することでしょう。考えただけで、恐ろしい世界ですね・・・
おそらく多くの方が、購入時にはできるだけ出費は抑えたいとお考えかと思います。
となると「D:郊外に、マンションを買う」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
都心に出るまで1時間かかるけど、都心物件よりも全然広い間取りで2000万円以上も安くて、お得じゃん。なんて思う方もいるのではないでしょうか?
実は私も最初は、郊外の広い家で充分じゃんって考えてました
ただ、いざマイホーム購入を真剣に考えた際に、出口戦略を考えるようになりました。
いくら購入時に安くても、資産価値を維持できないマンションを購入するのは、リスクでしかないです。
逆に、資産価値が維持できれば、”万が一の事態にも、家族を守ることができる”ことができます。
アベノミクスで土地の値段が上がったという話を聞きます。
でも、それは都心の一等地の話。
郊外の土地の値段は下がり続けています。
それは、なぜか?