出口戦略を考えるうえで、購入金額というものは非常に大事です。
周辺相場と比較して、割高な価格で購入してしまった場合は、手放す際や賃貸に出す際に、苦しい思いをすることでしょう・・・
おそらく誰もが、周辺相場よりも割安な価格で購入したいと考えるはずです。
中古マンションの値段は、近隣物件の価格相場で決まります。周辺が坪200万であれば、その程度が目安となり、そこからの大幅に増加したりすると、買い手が見つかりづらくなります。とはいえ、安売りもしたくないはずですから、坪200万に近いマンションがひしめき合うことでしょう。なので、近隣の価格相場が中古マンションの値段を決定していると言えます。
対して、新築マンションの値段は、売主のデベロッパーに決定権があります。
当然デベロッパーも周辺相場も踏まえたうえで、値付けを行いますが、広告費や人件費、人気度や市況など考慮して、価格の調整が行われます。
デベロッパーも完璧ではありませんから、まれに値付けミスをすることがあります。
ここでいうミスとは、割安な値付けをしてしまうということであり、我々購入検討者にとっては、ありがたいことを指しています。
そう、「シティタワー品川」のように・・・・
シティタワー品川
- 売主は住友不動産。
- 2008年4月竣工
- 港区港南四丁目に位置する43階建て総戸数828戸の大規模タワーマンション。
- 「品川駅」徒歩10分・「天王洲アイル駅」徒歩15分
- 設計・施工・監理はスーパーゼネコン、竹中工務店。
- 専有面積は約73~114㎡
- 敷地内にはスーパーマーケットのほか、医療機関、保育施設等、ベイエリアでの生活を支えてくれる利便施設。
- 小・中学校、公園が隣接
- ガラス張りの洗練された外観。
- ホテルライクの贅沢な共用施設とコンシェルジュサービス。
シティタワー品川 価格表
マンションの価格は、時価です。過去の価格が云々いったところで、意味がないことは理解しておりますが、興味本位で当時の価格表を作成してみたので、公開させていただきます。
たぶん、驚愕します・・・
価格は2,247万~4,347万円(最多価格帯3,200万円台)、坪単価120万円。
品川駅から徒歩10分のタワマンが、坪単価120万円ですよ!!
もはや異常事態です。
一般的に、期間70年の超長期定期借地権付きマンションの価格は、所有権マンションの7掛けと言われています。
近隣の所有権マンション相場が仮に坪300万円としても、定借だと坪210万円となる計算になります。ところが「シティタワー品川」は、坪
120万円。約100万円も安いことになります。
坪単価で100万円ですからね!
70㎡マンションだと、約2100万円もの差になります。
今の市況から考えると、もはや夢の夢レベルの価格表ですが、当時から見ても割安ということで、人気が殺到。分譲対象809戸に対し、申込者は14279件、平均171,65倍で即日完売。
最高倍率は2512号室の378倍!!
その倍率の高さから”宝くじ”マンションなんて呼ばれていたそうです。
東京都の公募条件に、中堅所得層向けとして、価格を低く抑えることが盛り込まれていたため、ここまで破格の価格帯となりました。
(千代田区のどこかのマンションとは全然違いますね・・・)
設備仕様は、高くはありませんが、決して低くもありません。
- リビング・ダイニングの天井高は2480mm
- 二重床・二重天井
- SI対応
購入者が羨ましい・・・
マンションの価格は、時価です。過去の価格が云々いったところで、意味がありません。
「シティタワー品川」で検索すると、中古物件がいくつか出てきますが、どれも、新築分譲時の2倍以上の値段で売り出されています。
(成約価格はわかりませんが・・・)
でも、こんなお得な物件があったなんて!
この時代、私はまだ大学生でした。その時に30代だった人達がうらやましいです。
こんな価格表を見てしまうと、今の市況の中で新築マンションを購入するのが馬鹿馬鹿しく思えてしまいます。
はぁ・・・この時代にマンション探しをしていたかったなぁ・・・・