時代にあわせたマイホーム選びを

 

不動産購入時のポイントって何でしょうか?

人それぞれとは思いますが、

  • 老後を考え、永住できる物件を選ぶ
  • ローンはできる限り少なく、余裕ある資金計画にする

ということをまずはじめに思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

無理をせず、手堅く、ほどほどの物件を選ぶというカンジです。
そんな流れから、最近は築古物件をリノベーションして住むなんて話も珍しいことではなくなってきました。これまで、大きなローンを組むことは悪とされ、なるべくリスクを抑え、手の届く範囲でマイホームを選ぶ人が賢いとされてきました。

新築マンションは入居した瞬間に、新築ではなくなり、その新築ブランドを失った途端に、価値が1割下がるなんて話もよく聞きます。こんなふうにして値上りが期待できない以上、なるべくローン借入額は減らしたいと考えるのは、いたって当然のことです。

でも私は、時代によってはこの考え方は変えられると思うんです。

バブル崩壊後、20年近くに渡り、右肩下がりのデフレが続いていました。こんな時代では誰もがリスクを抑える考え方になるのも当たり前でしょう。

ただ、今はどうでしょうか。

ここ数年で日本の経済状況は大きく変わり始めています。日銀の超金融緩和に規制緩和などの成長戦略、さらに東京五輪などが重なり、世の中には当面の先行きに対する明るいニュースで溢れてきました。この流れが続くと景気も良くなっていきます。

そして、その時に起こるのが「資産インフレ」です。

資産インフレとは、株式、土地、貴金属、美術品などの値段が大きく上がる現象で、日々消費される食料品、日用雑貨などの物価全般が上昇する単なる「インフレ」とは少々異なります。
代替物がなく、希少性が高いことで、値上がりが期待されるものにお金が集まるのが「資産インフレ」の特徴です。これが続いて行き過ぎるとバブルになります。

ただ、「資産インフレ」だからといって、不動産ならなんでも値段が上がるという訳ではありません。値上がりする物はたしかに大きく上昇しますが、変わらないものやむしろ値下がりしていくものも出てきます。値上がりする資産を持っているか、値下がりする資産を掴んでしまうかで「資産インフレ」以降の将来は大きく左右されるでしょう。

新聞やニュースに敏感な方は日々感じていると思いますが、経済に対して明るいニュースが増えてきていると思います。これからは、今までとは異なる時代に突入する可能性もあるのではないでしょうか。

「資産インフレ」の波に乗るも乗らないも、自分の物件選択次第です。

無理をせず、手堅く、ほどほどの物件を選ぶという考え方も間違いではありません。が、今の時代ではもっと頭を悩ませるべきところが他にもあるように思います。

私は、「将来、価値がさがらない物件」を探す事に注力した方が、「資産インフレ」目前の今の時代のマイホーム選びでは大事なのではないかと考えます。

時代にあわせたマイホーム選びを考えていきましょう。