今、中央区が狙い目?

 

私は今、中央区が狙い目だと思っています。

中央区は千代田区・港区と同じ、都心3区として多くの企業本社や証券所、商業施設が揃う区ですが、行政のバックアップもあり、都心でありながら住宅価格は港区や千代田区と比べて、リーズナブルなレベルに抑えられています。その為、近年の人口増加が都内で最も著しい区です。

実は中央区は一昔前まで、人口減少に悩んでいたそうです。1953年(昭和2年)に約17万2000程だった人口は、以後減少の一途をたどり、一時は半分以下になってしまいました。

そこで、区が定住人口回復を目指し、助成の推進、住宅購入資金の融資斡旋、区立住宅の拡充など推進を積極的に進めてきた結果、2000年~05年の人口増加率で中央区は35.7%で全国1位、05年~10年の増加率も23区で最も高い水準となっています。

ただ、こう書いていると良い点ばかり

見えてきてしまいますが、マイナス要素もあるんです。

まず、宅地の多くは商業・業務用地で占められていて、住宅街というものが極めて少ない(宅地の面積は区の総面積が最も狭い台東区の8割しかない)点。
その結果として、住宅は上に積み上げていかざるを得ず、タワーマンションが立ち並ぶ景観となってしまっており、15階以上の高層階に住んでいる世帯の割合は9.8%と、23区の1位の水準とのこと。

また、区内にスーパーが少ない事実もあり、総合スーパーがなく、小さなスーパーでは品揃えが少ないため、ネットスーパーを利用する方も多いとか・・・

下記の表は、2015〜19年までの都内タワマン竣工棟数と戸数をまとめたものです。

スライド1

2015までの国勢調査はまだ未実施なので、詳細はわかりませんが、この表を見る限りは、中央区はさらなるタワーマンション増加、そして人口増加が見込めそうですね。

上の表の戸数で1位の中央区は、桁がひとつ違い、ずば抜けていることがわかります。2位の港区の約2倍の戸数になっていますね。。。

人口減少に伴う、都心回帰現象はこの中央区が牽引しているとも言えるのではないでしょうか。

都心回帰が謳われている現代、上で述べたようなマイナス要素はあるものの、「職住近接」の生活を今から本気で考えてみてもいいのではないでしょうか?