『新国立競技場の費用がいかに高かったのか考えてみようシリーズ』第1弾!
ザハ・ハディド氏デザインによる新国立競技場案は、白紙撤回されました。
費用の内訳は、設計会社の設計業務が36億円余り、デザインしたイラク人女性建築家のデザイン監修がおよそ15億円、それに、施工を予定し設計にも携わった建設会社2社の技術協力がおよそ8億円となっています。
何の成果物にも繋がらないこの合計59億円。。。もっと有効な使い道があったのではないでしょうか?
59億円あれば、こんなものがつくれました・・・
通天閣 20億円
今も観光地として人の絶えない、大阪の新世界に立つ通天閣は、実は現在は2代目で、1956年(昭和31年)に完成しました。当時の総工費は約9700万円で、今の金額に換算すると、20億円程度だそう。一時は客足の減少が進んでいましたが、近年の串カツやグルメブームの余波で、地方からの観光客が増え、大型遊園地や複合商業施設など、大阪の新名物に負けじと、今もなお賑わいを見せています。2007年に、国の登録有形文化財となりました。
観覧車(100m級) 20〜25億円
写真は横浜コスもワールド内の、「コスモロック21」というみなとみらいの代表的な大観覧車。平地に直径100mクラスの観覧車を建てた場合、建設費が20~25億円くらいかかるらしいです。ちなみに回転と照明のため電気代は、年間7~8百万円くらいとのこと。
FUJIYAMA 30億円
富士急ハイランドの代表的ジェットコースター。
FUJIYAMAは最高速度130km/h、最大落差70m、最高部79mなど世界最高クラスのスペックを誇る、すべてが規格外の「KING OF COASTERS」
名前の通り、富士山をしっかりと見ることができる絶景も魅力です。
ちなみに、「ドドンパ」「高飛車」も30億円、「ええじゃないか」は36億円だそう。
三鷹の森ジブリ美術館 50億円
『迷子になろうよ、いっしょに。』をキャッチコピーにした不思議な美術館です。
公式HPに事業費も掲載されています。
館主は宮﨑駿氏。ジブリ作品の絵コンテはもちろんのこと、猫バスルームなど数多くのジブリ作品があり、世界観が存分に味わうことができ、多くのファンが国内外から押し寄せています。入場は完全予約制なので注意。
バズライトイヤーのアストロブラスター 50億円
東京ディズニーランドのトゥモローランド内にある人気アトラクション、「バズライトイヤーのアストロブラスター」。ゲストは、ライドを回転できるレバーと2つの光線銃が装備された宇宙船型ライドに乗り込み、『トイ・ストーリー2』の世界観を再現したコースを進みながら次々と現れるZマークの的のセンサー部分を撃ち、高得点を目指すというものです。
子供向けのアトラクションですが、個人的には、このアトラクション大好きです(笑)
帝国ホテル 58億円
帝国ホテルが誕生したのは、いまから1世紀以上前の1890年(明治23年)。明治23年の開業から実に116年もの間、皇居から程近い東京都千代田区内幸町に佇み続け、いまでは当たり前となった「ホテルでの結婚式と披露宴」を日本で最初に始めた帝国ホテル。
4200坪もの国有地に当時の建築の粋を結集し、日本のホテルのさきがけとして、帝国ホテルは誕生しました。建物はドイツ・ネオルネッサンス風の建築で、総工費は23万円。いまの価値でなんと58億円。客室数は当時としては圧倒的規模の60室。このうち10室がスイートルームという贅沢な作りでした。
ミッキーのフィルハーマジック 60億円
2003年10月に東京ディズニーランドのマジック・キングダムに登場した3Dフィルムによるシアター型アトラクション。非常に巨大なスクリーンを使用しており、当時は特定目的の3D用スクリーンとしては世界最大だったようです。3D映像の他、特定の場面で水や香り、風などが噴出するなどの特殊効果が発生するなど様々なギミックでゲストを楽しませています。
もったいない・・・
いかがでしたでしょうか?
59億円あれば、遊園地のアトラクションや高級ホテルなら建設できてしまいそうですね・・・
う〜ん・・・個人的にはやっぱりもったいないしこのお金が税金から出て行く訳で、納得いかないですよね。。。
次回、「新国立競技場の費用がいかに高かったのか考えてみようシリーズ」第2弾、
『新国立競技場のキールアーチ代1500億円でできたこと・・・・』へつづく