地震に対する安全対策…やっぱり免震は最強?

家を買うときに気になるのが、地震に対する安全性。特に地震の多い日本では重要な問題となります。

熊本地震 免震

画像引用:日刊建設工業新聞ブログより

”免震建物に被害なし”

という見出しとともにはじまる上の記事は、日刊建設工業新聞のブログページの記事です。

熊本地震の影響で、家やアパートが崩壊したり、傾いたり。。。
テレビでは、あるマンションの渡り廊下が崩壊したとういう報道で世間を騒がしていましたね。

そんな中で、熊本に存在する免震建物(免振構造の建物)への影響を”日本免震構造協会”が、調査を進めており、被害がなかったと現状報告をしました。

 

甚大な被害をもたらした熊本地震

2016年4月14日21時26分に最大深度7、マグニチュード6.5の大地震が熊本県熊本地方・深さ11kmを震源地として発生しました。

熊本県益城町で震度7、玉名市、西原村 、宇城市、熊本市で震度6弱を観測したほか、 中部地方の一部から九州地方にかけて震度5強~1を観測。最大震度7の地震は、九州地方では初、日本国内で見ても4例目の観測事例となっています。

熊本地震 免震

画像引用:weathernews.jpより

その後も、熊本県と大分県で相次いで地震が発生し、5月14日9時までに最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回、発生しています。

今回の熊本地震では、東日本大震災とは違い津波による被害こそなかったものの、多くの建物などが倒壊するほか、熊本城や阿蘇神社などの歴史的な建築物なども深刻な被害を受け、地震の脅威を改めて感じさせられました。

▼熊本地震で損傷を受けたマンションたち・・・

熊本地震 マンション 被害

画像引用:NHK NEWS WEBより

熊本地震 マンション 被害

画僧引用:nikkeibp.co.jpより

熊本地震 マンション 被害

画僧引用:asahi.comより

まじで怖いですね・・・
こんな状況だったら、自分の命が助かるだけでも十分です。

でも、上の写真のように壁や窓ガラスが陥落したり、天井が崩れおちたり、フロアごと崩壊したりしてしまうと、精神的にも経済的にも立ち直るまでに相当な時間がかかってしまうのではないでしょうか・・・

  • 今後、どこに住むのか・・・
  • 修復費はどのくらいかかるのか・・・
  • 住宅ローンはどうなるのか・・・
  • 共用部の地震保険には入ってたのか・・・
  • 資産価値はどうなるのか・・・

などなど、様々な不安が頭をよぎるかと思います。

そうならない為にも、地震対策については、今一度、真剣に考えるべきではないでしょうか。

 

熊本地震で免震構造が大活躍!

熊本地震 免震

画像引用:bridgestone.co.jpより

熊本を中心に続く地震の被災地にある免震建物を調査した結果、すべての建物には被害がなかった

熊本県内にはマンションや市庁舎、病院、ホテル、事務所ビルなど約20棟の免震建物があり、これまで約半数を調べ、そのすべてで破損などの被害はなかった

多くの建物に傷を負わせた熊本地震の中で、免震装置が力を発揮し、建物を守ったとのこと。
熊本県内にある、すべての免振建物では、被害はなかったとの速報が出ました。

やはり免震は最強なんでしょうか・・・?

 

免震とは?

免震」とは、地震をがれる構造です。
地震による建物の揺れや破壊を防ぐため、地震の力が直接建物に伝わらないよう工夫された構造であり、

免震の他にも、
耐震」・・・地震にえる(頑丈につくって揺れに耐える)
制震」・・・地震をする(ダンパーや特殊フレームで揺れを制御する)
という地震大国が長年研究開発を続けてきた構造がありますが、免震はこれらとは考え方が全く異なります。

地盤と建物の間に装置を挿むことで、建物への揺れを免除することができるのが、免震の大きな特徴です。

熊本地震 免震

画像引用:honka.co.jpより

「耐震」「制震」は、建物に伝わってきた地震の力への対策なのに対し、
「免震」は、建物へ伝わる地震の力自体を少なくすための対策となっております。

建物に地震の力が伝わるのと伝わらないのでは、建物へのダメージや建物内部での揺れなど歴然の差があると聞きます。地震時に建物にかかる水平力を、耐震・制震構造に比べて5分の1~3分の1にまで低減することができるとも言われています。

建物の揺れが大きければ室内の家具の転倒などによるケガ・事故の発生リスクが高まるほか、壁のひび割れ・配管の損壊の可能性もあります。こういった点も含めて、可能なかぎり地震から受けるダメージを減らすことを考えるべきではないでしょうか。

地震に対してどれくらい強いかを表す耐震等級という統一基準が国によって定めらています。
その評価結果が等級1~3で表されます。

□等級1
建築基準法の新基準(=耐震構造)に相当するレベル

□等級2
等級1の1.25倍の地震力(=地震加速度)に対して倒壊、損傷しない

□等級3
等級1の1.5倍の地震力に対して倒壊、損傷しない

ちなみに免震構造はすべて耐震等級3となっています。これは震度7でも倒壊・崩壊しないレベルだそうです。
免震構造は、地震への耐性としては抜群の構造と言えます。

  耐震性 揺れの衝撃緩和 施工性 メンテナンス性 コスト
耐震
制震
免震 ×

重要文化財を展示・保管する美術館や、医療機関などで採用が進んでいるのも頷けますね。。。

 

熊本地震でも免震装置が有効に機能!

熊本地震 免震

画像引用:横浜市 建築局 公式HPより

熊本地震による免震建物の効果を調べた結果、積層ゴムなどは揺れのピーク時に16センチから90センチの振幅があったことが明らかになった

これは凄いですね!

積層ゴムが90cmも動いたようです!
実際このゴムがなければ、建物がそのまま90cmも揺さぶられていたことになります・・・
地盤面は90cmでも、さらに上層に行けば行くほど揺れは大きくなっていきますから、地盤面の数cmは大きな数字です。

この積層ゴムを含む免震構造が地震の揺れを吸収し、建物全体を守り、室内の家具転倒なども防いだのです。素晴らしい効果ですね。

 

今後の免震普及に期待

現状は、日本の建物のほとんどが耐震構造です。
免震構造の建物はまだ少なく、日本全体で3,000棟程となっているようです。
ただ、医療機関や官公庁、大企業オフィスなどでの導入事例が年々増えてきており、今回の熊本地震での検証結果により更に普及していくのではないでしょうか。

ネット上でたまに、「縦揺れには意味ない」とか「軽くするために壁が薄いから脆い」といったようなネガティブ意見もよく聞きます。
細かい部分で見ていけば、耐震や制震のほうが優れている部分もあるでしょう。

でも、マンションデベロッパー業界の最大手、三井不動産レジデンシャルが、今後すべてのタワーを免震にすると宣言しています。
それが、答えなのではないでしょうか。

熊本地震 免震

画像引用:パークシティ中央湊 ザ タワー 公式HPより

 

2016年熊本地震により被害を受けられた皆様へ

この度の熊本地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。

被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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